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AI議事録を導入すると、文字起こしや要約を残す作業は大きく楽になります。一方で、「議事録はできたのに、次に誰が何をするのかが曖昧」「会議で決めた修正が進んでいない」という状態は、ツールを入れただけでは解消しません。 会議データの活用目的としては、「言った・言わない」による認識齟齬やトラブルの防止、決定事項やタスクの確認が上位です。LINE WORKSの2026年調査でも、こうした確認・共有目的の活用は68.9%を占めています。大切なのは、記録の精度だけでなく、会議で決まったことを次の行動に変え、完了まで追える状態にすることです。 LINE WORKS:会議・対話の記録方法と活用実態に関する調査 この記事では、AI議事録を「作って終わり」にせず、制作案件の決定・確認・修正・承認につなげる実践的な運用を紹介します。

AI議事録が普及しても「仕事が進まない」理由

AI議事録ツールは、発言を記録し、要点やタスク候補を整理することに強みがあります。実際、文字起こし精度、要約・要点整理、決定事項・タスクの自動抽出は、会議データ活用で求められる機能として挙がっています。 LINE WORKS:会議・対話の記録方法と活用実態に関する調査 ただし、会議後の仕事には別の管理が必要です。たとえば「トップページの写真を差し替える」と記録されていても、次の情報がなければ作業は止まります。
  • 誰が写真を選定・手配するのか
  • いつまでにクライアントが確認するのか
  • 承認なのか、候補出しなのか
  • 判断が保留になった場合、何を待つのか
議事録は会話の記録です。一方、案件進行に必要なのは、関係者が現在地と次の行動を共有できることです。会議の内容を残す場所と、未完了の確認事項を追う場所を意識して分けると、情報が実務で使える状態になります。

会議後に残すべき4つの情報

会議の要約から、少なくとも次の4つを切り出して残します。すべてを細かなタスクに分解する必要はありません。担当者、期限、完了の判断が異なるものを、一つの確認事項として扱うのがポイントです。

決定事項

何を決めたのかを、後から読んでも解釈が割れない形で書きます。「採用ページを修正する」ではなく、「採用ページのファーストビューはA案のコピーと写真で進める」のように、対象と判断内容を具体化します。 決定に至った背景や参照資料へのリンクも添えると、後で変更が出たときに経緯をたどりやすくなります。

担当者

作業する人と、確認・承認する人を分けて明記します。制作案件では、デザイナーが修正し、ディレクターが確認し、クライアントが承認する、といったように役割が分かれるためです。 「チームで対応」ではなく、「修正担当:田中/確認者:佐藤様」と書くことで、誰の返答を待っているかが明確になります。

期限

期限は「なるべく早く」ではなく、日付または次の共有時点で示します。特に確認待ちの項目は、回答期限と、それを過ぎた場合に誰がフォローするかを決めておくと、案件全体の遅れを早く見つけられます。

未決事項

会議で決まらなかったことも、記録から落とさないようにします。未決事項には、判断に必要な情報、次の確認者、再確認の期限を書きます。「保留」とだけ残すのではなく、「素材到着後に9月18日までにクライアントが判断」のように、再び動き出す条件を置きます。

議事録とチャットだけでは情報が分散する

議事録ファイル、メール、チャット、口頭の補足が別々に存在すると、会議の記録はあっても、未完了の項目を一覧で確認しにくくなります。チャットの返信で承認が出ても、その前提資料や修正の経緯が流れてしまうこともあります。 そこでおすすめなのが、AI議事録は会議の記録として保管し、会議から生まれた確認事項・修正事項は案件ごとのスレッドへ移す運用です。スレッドには、最初に次のような内容を残します。
この形なら、議事録の原文を探し直さなくても、関係者は今必要な判断と期限を把握できます。議事録に戻る必要があるときも、スレッドからリンクをたどれます。

制作案件での具体例

デザイン初稿レビュー

初稿レビューでは、デザイン全体の感想と、実際に修正する項目が混ざりやすくなります。会議後は「初稿のレビュー」という一つの会話を残すだけでなく、期限や担当が異なる論点を分けます。
  • ファーストビューのコピー:クライアントが9月18日までに承認
  • 写真の差し替え:クライアントが素材を9月16日までに共有
  • フォーム導線:制作チームが9月19日までに修正版を提示
それぞれを案件スレッドとして管理すると、承認待ちと制作中の作業を同じ状態として扱わずに済みます。

クライアント確認

クライアント確認では、「確認お願いします」だけでは完了にできません。確認対象のURLや資料、確認してほしい箇所、回答期限、承認の条件をスレッドに揃えます。 会議での発言はAI議事録に残し、クライアントに求める判断はスレッドで明示することで、後から「どこまで確認対象だったか」が曖昧になるのを防げます。

修正・承認

修正が入ったら、同じスレッドに修正内容、反映した成果物、次の確認者を追記します。承認が得られたら完了にし、追加の判断があれば別スレッドに分けます。 こうすると、会議中の決定から最終承認までの経緯が一つの場所に残ります。「言った・言わない」を防ぐだけでなく、引き継ぎや公開前チェックにも使えます。

AI議事録を案件管理につなげる運用

最初から全会議の発言をタスク化する必要はありません。次の流れを、新規の制作案件一つから試すのがおすすめです。
  1. 会議を記録・要約する:AiNote、Teamsなど、普段使っているツールで議事録を作成する
  2. 4つの情報を抽出する:決定事項、担当者、期限、未決事項を会議終了後に確認する
  3. 案件スレッドを作る:担当・期限・完了条件が異なる項目ごとに、確認または作業のスレッドを作る
  4. 状態を更新する:未対応、対応中、確認中、完了など、現在地を関係者に見えるようにする
  5. 完了時に判断を残す:承認内容や成果物を記録し、未決事項が残っていないことを確認する
AI要約は、用途に応じて会議サマリーを作り分けられるよう進化しています。たとえばLINE WORKS AiNoteは、2026年8月に用途別の会議サマリーを作成する「テンプレート要約」を追加しました。こうしたツールで会議の記録・整理を効率化しつつ、後工程の進行管理を別に設計することで、AI議事録の価値を案件の前進につなげられます。 LINE WORKS AiNote:テンプレート要約の追加

会議後の確認・修正・承認をWakeChatで追う

WakeChatは、AI議事録を生成するツールではありません。会議から生まれた確認事項・修正事項を、案件スレッドとして管理する場所です。 顧客や案件ごとにチャンネルを分け、その中に「採用ページ初稿の確認」「写真素材の共有」「公開前チェック」といったスレッドを作成します。各スレッドで進捗ステータスと期間を設定し、会話やファイルをまとめて残せます。 たとえば、AI議事録で抽出した「クライアント確認待ち」の項目をWakeChatで「確認中」にしておけば、日常の会話が増えても、未解決の確認事項として追えます。修正依頼の背景、参照資料、最終的な承認も同じスレッドに残るため、会議の記録を案件進行に接続しやすくなります。 AiNoteやTeamsなどで会議を記録し、WakeChatで案件を進める。このように役割を分けると、会議の文字起こし・要約と、確認・修正・承認の管理を無理なく両立できます。 案件スレッドの使い方を見るWakeChatの機能を見る無料でWakeChatを始める

まとめ

AI議事録を活用する目的は、会話を残すことだけではありません。会議後に、決定事項、担当者、期限、未決事項を切り出し、確認・修正・承認の完了まで追える形にすることが重要です。 まずは一つの案件で、会議の要約から生まれた確認事項をスレッド化する運用を試してみてください。議事録を「後で読む記録」から「仕事を進める起点」に変えられます。

参考情報