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業務連絡をビジネスチャットに集約すると、普段のやり取りは速くなります。その一方で、そのサービスにアクセスできない数時間には、クライアントへの連絡、進行中案件の確認、担当者の把握までが同時に難しくなります。 この記事では、2026年9月6日に発生したChatworkのアクセス障害をきっかけに、特定のサービスを批判するのではなく、Chatwork、Slack、Microsoft Teams、WakeChatを含むすべてのSaaSで考えておきたい「障害時の連絡設計」を整理します。

2026年9月6日のChatwork障害で何が起きた?

Chatworkの公式案内によると、2026年9月6日16時39分から19時40分まで、全ユーザーを対象にアクセスが不安定になる障害が発生しました。復旧は告知されていますが、約3時間にわたって、いつもの連絡先を開けない、または安定して使えない可能性がある状態でした。 Chatwork公式:2026/09/06 アクセス障害のお知らせ(復旧) こうした障害は、Chatworkだけに固有の問題ではありません。クラウドサービスには、障害、ネットワーク障害、アカウントのロック、端末トラブルなど、普段の連絡経路が使えなくなる要因があります。大切なのは「止まらないサービス」を探すことではなく、止まったときにも仕事を止めないための代替経路を決めておくことです。

ビジネスチャットが止まると困る3つのこと

クライアントへ連絡できない

公開作業の延期、緊急の差し替え、障害の共有など、すぐ伝えたいことがあるときに、連絡先も会話の文脈もチャット内だけにあると対応が遅れます。 特に制作会社・受託チームでは、担当者が個別に連絡を試みると、同じ内容を別々に伝えたり、誰が対応したか分からなくなったりします。障害時に最初に誰が、どの手段で、どの範囲へ連絡するかを決めておく必要があります。

過去の指示を確認できない

「どのデザイン案で承認されたか」「公開日時はいつか」「最新の修正ファイルはどれか」といった判断材料がチャットの履歴だけにあると、障害中に確認できません。 これはバックアップの有無だけの問題ではありません。緊急時に参照すべき情報を、メンバーが探せる場所に整理しているかという運用の問題でもあります。

担当者・進捗が分からなくなる

普段はメンション、未読、会話の流れで把握できていた担当や進捗も、チャットが開けない間は見えなくなります。締切直前の案件では、「誰が対応中か」「クライアント確認待ちか」「次に連絡すべき人は誰か」をチームで確認できないこと自体がリスクになります。

障害時の連絡ルートを事前に決めておく

非常時に新しい連絡手段を探すのでは遅れます。普段から、主連絡手段が使えない場合の順番を、社内・クライアント双方で共有しておくのがおすすめです。

メール

メールは、障害の一次連絡や、判断を記録に残したい連絡に向いています。案件の開始時に、クライアント側を含めた緊急連絡先メールアドレスを確認し、チームで参照できる場所に保管します。 件名の例は次のとおりです。
本文には、障害の状況、今決めたいこと、返信先、次の連絡予定時刻を短く書きます。メールを日常会話の代替にしようとせず、緊急時の確実な連絡と判断の記録に使うと運用しやすくなります。

電話

公開直前の判断、セキュリティインシデント、納期に直結する差し替えなど、即時性が必要な場合は電話が有効です。誰に電話するか、つながらない場合に次の誰へ連絡するかまで決めておきます。 電話だけでは内容が残りにくいため、通話後はメールなど、利用可能な記録用の経路に「決まったこと・担当・期限」を残します。

緊急連絡用の別チャネル

別のチャット、SMS、電話連絡網などを、障害時専用の補助経路として準備します。ただし、普段から複数のチャットに同じ会話を分散させる必要はありません。 おすすめは、次のように役割を固定することです。 代替チャネルの参加者、使う条件、連絡を終了して主チャネルへ戻す条件まで、案件開始時または定例で確認してください。

「会話」と「案件情報」を分けて考える

チャット障害への備えでは、会話を二重化することよりも、案件情報を整理することが重要です。 日常の相談や短い確認は、時系列の会話で問題なく進められます。一方で、承認、修正依頼、公開判断のような案件情報には、少なくとも次の内容がひとまとまりで必要です。
  • 何を決める、または対応するのか
  • 誰が担当・確認するのか
  • 期限はいつか
  • 現在の状態は何か
  • 関連ファイルと、最終的な決定は何か
この情報が案件単位で整理されていれば、主チャットが一時的に使えなくても、代替経路で「今は採用ページ初稿の承認待ち」「連絡先はこの担当者」と必要な情報を共有しやすくなります。反対に、すべてが流れる会話だけに残っていると、サービスが復旧してから履歴を探す作業も発生します。 WakeChatにも障害リスクがゼロになるわけではありません。その前提で、平常時に案件・状態・期限・ファイルをスレッド単位で整理しておくことには意味があります。スレッドごとに状態と期間を設定し、会話や資料を残す運用は、障害時だけでなく、引き継ぎや確認漏れの防止にも役立ちます。詳しくは案件スレッドの管理ガイドをご覧ください。

制作会社・受託チーム向けBCPチェックリスト

次の項目を、案件開始時と定期的な見直しの際に確認します。
  • クライアントを含む緊急連絡先(メール・電話)が、担当者以外も参照できる場所にある
  • 主チャットが使えない場合の連絡順(メール、電話、緊急用チャネル)が決まっている
  • 公開直前・障害時に判断する責任者と、連絡がつかない場合の代行者が決まっている
  • 進行中案件の担当、状態、期限、確認待ちが案件単位で確認できる
  • 最新ファイルの保存場所と、最新版を判断するルールが決まっている
  • 重要な決定事項を、チャットの流れだけに残していない
  • 半年に一度などの頻度で、実際に連絡ルートが使えるかを見直している
すべてを一度に整備する必要はありません。まずは、公開予定がある案件を一つ選び、「主チャットが使えないとき、誰がどの手段でクライアントへ連絡するか」を10分で決めるところから始めるのが現実的です。

まとめ

2026年9月6日のChatwork障害は、ビジネスチャットが使えない時間が、業務全体の停滞につながり得ることを示しました。特定のサービスから乗り換えることが唯一の答えではありません。 主チャットが止まったときの連絡ルートを事前に決め、会話とは別に案件の状態・期限・ファイル・決定事項を整理しておくこと。その二つを整えることが、SaaSに依存しすぎない実用的なBCPの第一歩です。 WakeChatでは、案件・修正依頼・確認事項をスレッドとして整理し、状態、期間、メッセージ、ファイルを同じ場所に残せます。まずは新規案件で、判断の記録を残す運用から試してみてください。 WakeChatの機能を見る無料でWakeChatを始める

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