Slackbot in Channelsとは?
Slackbot in Channelsは、チームが使っているSlackチャンネル内でSlackbotをメンションし、AIとのやり取りをチャンネルメンバーが見られるようにする機能です。 たとえば、案件チャンネルで次のように尋ねられます。個人AIと「チームAI」は何が違う?
違いは、単にAIの回答を共有できることではありません。質問、前提、回答への反応が、案件の会話として残ることです。AIへの質問がチームに見える
個人のAIチャットでは、「何を聞いたか」「どんな資料を前提にしたか」が本人以外には見えにくいものです。チャンネルであれば、質問の目的と回答の根拠を関係者が同じ場所で確認できます。 たとえばディレクターが「過去の議論から、トップページ初稿で確認すべき点を整理して」と質問したとします。デザイナーやクライアント窓口は、AIの回答を読んだうえで、抜けている論点や優先順位をその場で補足できます。プロンプトや使い方も共有される
価値があるのは回答だけではありません。「このように聞くと、案件に使える形式で整理される」という使い方も共有されます。 Slackは、チャンネル内でAIを使うことで、回答だけでなくプロンプトのパターンやAIの使い方もチームに広がると説明しています。特定の人だけがAIを使いこなすのではなく、チーム全体で質問の型を育てられる点が、個人利用との大きな違いです。 Slack:Dreamforce 2026で発表した新機能AIの回答からそのまま意思決定できる
AIが整理した選択肢や要約を、関係者が同じチャンネルで確認できるため、次の判断までの距離が短くなります。会議前に論点を集める、修正依頼を分類する、過去の会話から未解決事項を洗い出す、といった場面で特に有効です。 ただし、AIの回答は意思決定そのものではありません。AIが「A案が妥当」と述べても、誰が最終判断したか、社外の承認が必要かは別に扱う必要があります。この区別を最初から運用に組み込むことが重要です。制作案件ではどう使える?
Slackbot in Channelsは、案件の情報を探す時間や、最初の整理にかかる時間を短縮する用途に向いています。制作案件での代表的な使い方を3つ紹介します。要件整理
キックオフ後のチャンネルで、散らばった発言や共有資料をもとに、要件候補を整理します。修正内容の整理
初稿レビュー後は、感想、質問、明確な修正依頼が同じ会話に混ざりやすくなります。AIに分類させると、次に対応すべき項目を洗い出す起点になります。過去の議論の確認
案件が長期化すると、「このコピーはなぜ変えたのか」「公開条件はどこで決まったのか」を探す時間が増えます。チャンネルの会話を踏まえた質問は、経緯をたどる入口になります。AIがチャンネルに入ると新しく生まれる問題
AIをチームで使うと、調査や整理は速くなります。一方で、会話量が増え、判断の境界が曖昧になりやすいという新しい問題も生まれます。AIの回答を誰が確認するのか
AIはもっともらしい誤りや、文脈の取り違えを含むことがあります。各回答を誰が確認するかを決めずに使うと、「誰かが見たはず」のまま重要な判断が進むおそれがあります。 おすすめは、AIを使った投稿に確認責任者を明記することです。たとえば、要件整理ならディレクター、仕様なら担当エンジニア、クライアントへの回答案なら窓口担当者が確認する、と役割を分けます。AIの提案と正式決定をどう区別するか
チャンネル内では、AIの回答、人間の意見、クライアントの承認が時系列に並びます。そのままでは、後から見た人が「AIの案」を「決定事項」と誤解するかもしれません。 投稿にラベルを付けるだけでも、混同を減らせます。クライアントとの会話でどこまでAIを使うか
Slack Connectなど、社外関係者がいるチャンネルでは、特に慎重な設計が必要です。AIに参照させてよい情報、AIの回答を誰が対外発信してよいか、生成した文章を送る前に誰が確認するかを、案件開始時に決めます。 機密情報、個人情報、契約・見積もり、法的な表現などは、AIへの入力・参照範囲と人間のレビューを分けて設計しましょう。管理者はSlack側の権限・AI設定も確認し、チームは「AIが作った下書きは対外回答ではない」という共通認識を持つ必要があります。AI時代ほど「決定事項」を状態として残す必要がある
AIがチャンネルに入ることで、案件チャットから得られる情報量は大きく増えます。しかし、情報量が増えることと、案件が進むことは同じではありません。 案件を前に進めるには、会話から次の情報を切り出して、関係者が同じ状態を見られるようにする必要があります。- 何を決める・確認するのか
- 誰が対応・確認・承認するのか
- いつまでに答えが必要か
- いまの状態は何か:未対応、対応中、確認中、承認済み、完了など
- 何をもって完了とするか