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Microsoft Teamsでは、会議中に2人の発表者が画面またはウィンドウを同時に共有し、参加者が両方の共有内容を見られる機能が予定されています。Microsoft 365 Roadmapでは、Roadmap ID 80239として2026年9月16日に追加され、2026年11月の一般提供予定と案内されています。 制作会社にとっては、単に共有できる画面が一つ増えるだけの話ではありません。「旧デザインと新デザイン」「Figmaのデザインとブラウザの実装画面」「PC版とスマホ版」を並べて会話できるため、比較しながらのレビューが進めやすくなります。 ただし、会議で見比べやすくなることと、案件の判断が後から追えることは別です。この記事では、Teamsの2人同時画面共有で変わるレビューと、会議後の決定・修正・確認を残すための運用を紹介します。
この記事は2026年9月17日時点のMicrosoft 365 Roadmapをもとにしています。ロードマップの機能、提供時期、対象環境は変更または延期されることがあります。導入前には、Roadmap ID 80239 と自社テナントの提供状況を確認してください。

Teamsの「2人同時画面共有」とは?

Roadmap ID 80239で案内されているのは、Teams会議で2人の発表者が、それぞれ画面またはアプリケーションのウィンドウを同時に共有できる機能です。参加者側も二つの共有内容を同時に表示できます。 これまでのレビューでは、発表者が共有を切り替える、資料にスクリーンショットを並べる、片方を別ウィンドウで開いてもらう、といった準備が必要になりがちでした。同時共有なら、二つの画面を同じ会議の文脈で見ながら「何が変わったのか」「どちらを採用するのか」を話せます。 一方で、この機能は比較と会話を支援するものです。会議で出た意見、採用した案、修正担当、確認期限まで自動で確定・管理するものではありません。制作レビューでは、画面を見せる場と判断を残す場を分けて考えることが重要です。

制作案件で便利になる3つのレビュー

Before / Afterを比較する

リニューアルや修正提案では、旧サイトと新デザインを並べると、変更の意図を伝えやすくなります。たとえば一人が現行ページ、もう一人がFigmaの新案を共有し、ファーストビュー、導線、情報の優先順位を同じタイミングで確認できます。 会議で確認する観点は、あらかじめ絞るのがおすすめです。「全体的にどうですか」ではなく、「ファーストビューで伝える主メッセージ」「問い合わせへの導線」「既存コンテンツの扱い」のように確認事項を置くと、感想と修正依頼が混ざりにくくなります。

デザインと実装を比較する

デザインカンプとステージング環境の画面を並べれば、実装レビューも進めやすくなります。デザイナーがFigma、フロントエンド担当がブラウザを共有し、余白、改行、画像のトリミング、アニメーション、実際の操作感を確認する形です。 このレビューで特に大切なのは、デザイン上の差異と、仕様として判断が必要な項目を分けることです。単純な表示崩れは制作側で修正できますが、「CTAの文言を変える」「画像を差し替える」はクライアントの確認が必要になることがあります。会議中に区別しておくと、会議後の依頼先を迷いません。

PC版とスマホ版を比較する

Web制作では、PC版で成立しているデザインがスマホでは読みにくくなったり、情報の優先順位が変わったりします。一人がPC幅の画面、もう一人がスマホ幅の画面を共有すれば、同じコンテンツが各画面でどう見えるかを比較しやすくなります。 ただし、会議参加者の画面サイズやネットワーク環境によっては細部を見づらいことがあります。文字サイズ、タップ領域、画像品質などの精密な確認は、会議後に検証用URLと確認観点を共有し、各自の端末で確認してもらう運用を併用すると安全です。

会議レビューだけでは残らない情報

同時画面共有で比較がしやすくなっても、会議が終わると共有画面は消えます。レビューを案件の前進につなげるには、少なくとも次の情報を残す必要があります。

どちらを採用したか

「A案で進める」と決まったら、対象となるURL、Figmaページ、版番号を添えて記録します。「A案」だけでは、後から修正版が増えたときに、どの状態を承認したのか分からなくなります。

何を修正するか

会議中のコメントを、実際に対応する項目へ整理します。たとえば「ファーストビューの余白を調整」「CTAを『資料をダウンロード』に変更」「スマホ版は写真を縦長に差し替え」のように、対象と変更内容を具体的に書きます。

誰が確認するか

修正する人と、確認・承認する人は分けて残します。デザイナーが対応し、ディレクターが社内確認し、クライアント担当者が承認するなら、その順番を明確にします。「確認お願いします」だけでは、誰の返答を待つのか分かりません。

いつまでに対応するか

会議で合意した次の共有日や回答期限を日付で書きます。確認待ちが案件のボトルネックになりやすいため、「9月20日までにクライアント確認」「9月22日に修正版を共有」のように、期限と次の担当をセットにすると進捗を追いやすくなります。

「レビューする場所」と「決定を残す場所」を分ける

Teamsは、画面を並べ、リアルタイムで比較・相談する場として強力です。一方、制作案件で後から必要になるのは、次のような確定情報です。
会議チャットや録画は、会話の振り返りには役立ちます。しかし、日常のメッセージと混ざると、未完了の修正や確認待ちを一覧で把握しづらくなります。レビュー対象ごとに、判断、担当、期限、完了条件を一つの場所にまとめると、会議で話したことを次の作業へ渡しやすくなります。

制作会社向けレビュー運用例

おすすめは、Teamsと案件スレッドを次のように役割分担することです。
  1. レビュー前に比較対象を絞る:比較する二つのURLまたはデザインを決め、確認観点と出席者を共有する
  2. Teamsで並べて相談する:旧・新、デザイン・実装、PC・スマホを同時に見ながら、論点ごとに判断する
  3. 会議直後に決定をスレッド化する:採用案、修正項目、担当、確認者、期限、完了条件を記録する
  4. 修正版を同じスレッドで確認する:成果物のリンクを添え、ステータスを「確認中」にして回答を待つ
  5. 承認内容を残して完了にする:どの版を承認したかを明記し、追加の論点は別スレッドに分ける
WakeChatでは、顧客や案件ごとのチャンネル内に、確認事項ごとの案件スレッドを作成できます。スレッドには状態、期間、会話、ファイルをまとめられるため、Teams会議から生まれた「決定・修正・確認待ち」を日常のチャットに流さず追えます。 Teamsを比較・相談、WakeChatを決定・修正・確認状態の記録として使い分けると、それぞれのツールの得意な役割を活かせます。詳しい進め方は、案件スレッドの使い方制作チームとクライアントの協業例もご覧ください。

まとめ

Teamsの2人同時画面共有は、デザイン・Web制作のレビューで「比較しながら話す」体験を改善する機能です。旧・新、デザイン・実装、PC・スマホを並べれば、変更点や判断が必要な箇所を共有しやすくなります。 ただし、会議を終えたあとに案件を進めるのは、採用案、修正内容、担当、確認者、期限を残す運用です。Teamsで比較・相談し、WakeChatで決定・修正・確認状態を追う。この分担から始めることをおすすめします。

参考情報